はじめての子育ては分からないことだらけ。
大きな声で泣いたり、わめいたり、地団駄を踏んだり。
思いが伝わらずに、大好きな子どもに思いっきり泣かれると、落ち込みますよね。。。

先日、図書館で見つけた「読むだけで 子育てが うんと 楽しくなる本」
が好感を持てる内容でした。
今回はその一部をレビューをしたいと思います。


著者の原坂さんは長年保育士として子どもと向き合って来られた方です。
この本によると、ある3つの原因を除けば、子どもは2歳を過ぎると泣かなくなるそうです。
子どもたちが泣いているのは、もしかすると、ふだん何気ない行動を取っている私たち父親や母親に原因があるのかも?
この本を読むと、そのような気付きを感じられるかもしれません。
幼い子どもが泣いてしまう主な原因 3つ


小さな子どもが泣いてしまう原因は下記の通りです。
- 痛みを感じるとき
- 不安を感じるとき
- 大人からの冷たい言動をとられたとき
転んでケガをしたときや、節分のときの鬼を怖がるときなどは一生懸命泣きますよね。
最後の「大人からの冷たい言動をとられたとき」については、
自分は普段そんなことをしていないと思いながら本を読んでいましたが、
振り返ると若干は心当たりがあるかもな。。。
どういうシーンが想定されるか、考えてみました。
大人が子どもに冷たい言動をとるときって?
例えば、保育園のお迎えから家に帰るときに、
「ねえねえ、パパ~、公園に行きたい!」
「ねえねえ、ママ~、お店でお菓子を買いたい!」
など、子どもたちは、ここぞとばかりに詰め寄ってきますよね。
子どもからすれば、


保育園に預けられる「さみしさ」から解放されて、大好きなお父さん・お母さんに会えてうれしい!たくさん甘えたい!
私たち親からすれば、つい時間が気になるもの。


家に帰ったら、こどもをお風呂に入れたり、ご飯を用意・食べさせて、一緒に遊んで、歯磨きして、絵本を読んで。。
遅くならないように就寝させて生活リズムを保ちたい。
だから、何とか家路を急ぎたい。。
子どもって父親や母親(家族)に自分の希望や思いを伝えてくるものなのに、たいていは「ダメ!」と一蹴してしまい、希望を叶えてあげられないことがほとんどです。


毎日まいにち、子どもの希望はかなえられないけどね。。
でも、親に時間の余裕がないときって、意図せず冷たい言動が出てしまっているのかも!?
子どもの期待に応えられないまま、何度も同じ言動をくり返されると、親はイライラして、無視をしてしまったり、ついには怒ってしまったりします。
極端に言えば(子どもは)「暑い」とか「寒い」とか言っただけで、
「暴れるから暑い」だの、「上着を着ないから(寒い)」と(親から)怒られています。
「暑い」や「寒い」は大人だって言っているのに、です。
引用:読むだけで子育てが「うんと」楽しくなる本(P.107)より
きっと子どもは
「どうしてお話を聞いてくれないんだろう。なんで怒られたんだろう」と思っていることでしょう。
ましてや、大好きな親から怒りと、冷たい言動で否定されたら、こどもは悲しくなって泣いてしまう。


上手に興味を逸らしたり、他の話しで子どもの気持ちを誘導できればいいのですが、
いつもできる事とは限りませんよね。
子どもの気持ちを穏やかに保つこと


すこし振り返ってみると、
子どもが赤ちゃんの頃(0~2歳くらい)は
自ら泣いて、私たち親にいろいろなことを伝えてくれていました。
おなかがすいた。おむつを替えて。おもちゃを取って。抱っこして。
など、わが子のために、たくさんの要望にしっかり応えていたと思います。
そうすることで、赤ちゃんも親がいるという安心感を得て、毎日を過ごすことができる。
そして、少しずつ成長していく子どもたち。
赤ちゃんのころとは違って、
時間が掛かっても、身振り手振りに加えて言葉を使って全力でコミュニケーションを図ろうとします。
そんな微笑ましい成長を見守りつつも、
いつの間にか、父親・母親は特定の価値観や子育てへの責任感から、
子どもに対してプレッシャーを与えてしまっている可能性があります。
その結果として、それが子どもの機嫌を損ねてしまっているとすれば、
子どもの心を穏やかに保つためにはどうしたらいいのでしょうか。
大人は急かさないで、10秒間は待つ


普段の生活で子どもに言いがちな言葉は「早く!」なのだそうです。
当然ですが、子どもは何をするにも時間が掛かってしまいますよね。
大人のようにはできないから、ゆっくり行動しているように見えてしまいます。
靴を履くときだって、パパっとできる大人に対して、片足10~20秒くらいは必要です。
ファミレスなどでお子さまセットについてくる「おもちゃ」を選んでいるときも、
たくさんある箱の中のおもちゃを見比べて、どれがいいかなと悩んでみたり。
散歩中にアリの行列を見つけて、観察しようとしゃがみ込んでみたり。
どれも興味を持って一生懸命に取り組んでいる子どもたち。
それを見守る両親にとっては、微笑ましい光景に映るでしょう。
しかしながら、時には何かしらの理由があって、
おもちゃを早く選びなさい!
もうキリがないから早く行くよ!
早く靴を履きなさい!
など、ついそんなことを口にしている親御さんも見かけますよね。
もちろん5分も10分も長く待ってあげることが必要ではないですが、
よほど時間がないとき以外は、
子どもは自分の行動に満足してくれるかもしれません。
子どもは大人のようにはスピーディーに行動できないけど、時間さえ与えられれば、たいていのことは一人ででき、そして満足するもの。
何かの途中で「早く!」と声をかけて物事を切り上げてしまうと、子どもが不機嫌になり、泣いたり、わめいたりする。
そして結局、親が子どもの機嫌を直すのにたくさんの時間を掛けることとなり、あとで困ってしまいます。
急かしてしまうとお互いに良いことがない。
小さな子どもを笑顔にする方法


いないいないばあっ!とか、くすぐったり、笑顔で話しかけると、たいてい子どもは笑顔になりますし、お子さまを笑わせる手段はいろいろあると思いますが、



うちの子の場合は、子どもの鼻を指でちょんちょんとしてあげると、必ず笑ってくれます。
お子さんを笑顔にする方法、何か実践されていることって、ありますか?
まとめ:子どもと親のコミュニケーション
「読むだけで、子育てがうんと楽しくなる本」のなかで、自分も気を付けようと思ったことですが、
そもそも子どもは、自分が大好きな人にしか、質問というものをあまりしないものです。子どもが大好きな人、そして自分を心から受け入れてくれる人……、それはやはりお母さん、お父さんです。
引用:読むだけで子育てが「うんと」楽しくなる本(P.94)より
普段、子どもとは何気なく会話していますが、確かにいろいろなことを質問したり、聞いてきてくれたりしますよね。
そんなときに、もしテレビやスマホを観ていたとしたら、
いったん止めて、その問いに対してきちんと答えてあげたいと思いました。
IT技術の進歩により、ますます便利な生活ができるようになりました。
私たちが子どもだった頃とは異なった環境で、いまの子どもたちは生活を送っています。
子どもとのコミュニケーションの機会は、現代機器によって、邪魔されているのかもしれませんよね。
きっちりとした正解を答えられなくても、子どもと向き合い、やさしく答える。
両親の余裕のある気持ちや行動が、子どもの穏やかな気持ちを安定させて、子どもを笑顔にし、健やかな成長へと導く。
いやな顔で「そんなの知らない」なんて絶対に言わない。
面倒がったり、億劫な気持ちになって怒ったりしない。
無意味に叱ったりせずに、子どもにもわかるように物事を伝えていくこと。
毎日の生活のなかで、大切な子どもとの接し方を親として意識していきたいと思いました。
子どもを笑顔にしていくことが、両親にとっての元気の源となり、明るい家庭を築くことにもつながるのですね。